sticky

日々気になった映像関連の事をコメントと共に付箋紙(Sticky )のようにペタペタ貼付けていこうと思います


2009年



2/14

「This is Japan! 」

動画投稿サイトを観ていて最初にハッとさせられたのが下の「This is Japan! 」です。Time-lapseとは少し違い、単純にスチール写真をテンポよく繋いでいったものです。定点での時間経過や静止した時間とは違い、空間の流れが生まれています。音楽との相乗効果で、旅行で日本を訪れた作者の感動が伝わってきます。



※ 以下の動画も含め、2009年の掲載時はVimeoに投稿されていましたが、今回リンクを張り直しました




「Minilogue - Animals」

とぼけたキャラクター達が街のあちこちに出没します。やっていることは意味不明ですが何だか楽しそうです。「こんな奴らがいたら楽しいかも」と思わせます




「Manchester Orchestra "I can barely breathe"」

後に触れますが、RED ONEというカメラで撮影された映像です




「SCINTILLATION」

妖しくゆらめく光。幻想的なその世界観は見るものを引き込みます




「Ten Thousand Pictures of You」

スチールカメラEOS 350D (※EOS Kiss Digital Nの海外版)で制作されています。ストップモーションアニメの手法を実写に取り込み、楽しい作品に仕上げています。




「EepyBird's Sticky Note experiment」

種も仕掛けもない、観ていて楽しくなる作品です。殺伐としたオフィスに突然現れるStickyの虹!




「The Garden」

父と息子の庭。心を閉ざしてしまった父へ息子の送ったものとは・・・台詞は少ないですが親子の心が静かに伝わってくる一編です。背景や建物などの合成処理にAfter EffectsとShakeが使われ、独特の世界観を創り上げています。




「Fat City Reprise - Long Gone」

使用カメラはNikon D200。45,000枚のスチール写真から創られたmusic video




「Solar, with lyrics.」

音に反応し形を変える物体。歌詞が文字となって乱舞します。見えない音を視覚化するとこんなイメージなのでしょうか




「The Day Off」

16ミリ撮影作品。カメラはBolex H16。おそらくビデオで再撮影したものではないだろうか。フィルム特有のスクラッチや劇中の少女が持つ8ミリカメラなど郷愁を誘う




「Oldmeal」

年老いた夫婦の淡々した生活。老いることの物悲しさが胸を打ちます。撮影、ライティングともに素晴らしい作品です。




2/22

DOFアダプターについて

DOFアダプターの原理を簡単に実感できる方法として、35ミリフィルムスチールカメラを使う方法があります。条件としてはB(バルブ)撮影ができるならば一眼でも何でもかまいません。裏蓋を開けるとフィルムが通る部分にアパチュアがあります。この部分に何か薄くて光をある程度透過するもの(トレーシングペーパーや何もなければ原理の確認ですのでスーパーの白いレジ袋でも)を適当な大きさにカットしてテープなどで貼付けてください。


DOFの原理1DOFの原理2

そしてバルブ設定にしてシャッターをきってみてください。貼付けたものに画像が天地逆になって写っているはずです。

DOFの原理3

この部分をビデオカメラで撮影すればスチールカメラについているレンズの画角、深度で撮影ができるわけです。この原理を使って自作されたものや商品化されたものがDOFアダプターです。



3/22

8mm映画

小型映画1973年2月号小型映画1974年1月号 小型映画1975年1月号小型映画1976年1月号

かつて「8ミリ」というフィルムがありました。それはプロフェッショナルでない人間にも手軽で簡単に映画を撮る事ができるものでした。私は子供の頃より映画が好きで怪獣映画やテレビの特撮ドラマなど夢中になって観ていました。それらの映像は私を虜にしました。そんな時に出会ったのがこの雑誌「小型映画」です。「自分で映画を作れる」。それは私の夢であり、その情報が満載されたこの雑誌はバイブルのような存在でした。捨てることもせず、ずっと我が家で眠り続けていたこの雑誌をもう一度引っ張り出してみると、そこには映画を思い続け、恋いこがれていたあの時の自分がいました。そしてそれは私と8ミリ(映画)との蜜月時代、原点をもう一度確認することでもあり、更には「8ミリ」という映画に情熱を傾けた時代の記録でもあり、「8ミリ」という映画の技術史でもあることに気づかされました。


小型映画1975年2月号
小型映画1975年3月号小型映画1975年3月号

究極の8ミリカメラとして話題になったFUJICA ZC1000。この雑誌をみていた時点ではとても買えませんでしたが、後に手に入れました。(残念ながら現在は手放してしまってありまません)下の特集記事をみると、沢山の8ミリ製品があったことがわかります。

小型映画1974年7月号
小型映画1974年7月号小型映画1974年7月号 小型映画1974年7月号

小型映画1974年7月号小型映画1974年7月号 小型映画1974年7月号

小型映画1974年7月号小型映画1974年7月号 小型映画1974年7月号

小型映画1974年7月号小型映画1974年7月号 小型映画1974年7月号

小型映画1974年7月号小型映画1974年7月号 小型映画1974年7月号

小型映画1974年7月号小型映画1974年7月号 小型映画1974年7月号

そして、中学生の時にバイトと足りない分を親に出してもらって買ったのが「RICOH 800Z」でした


RICOH 800Z
RICOH 800ZRICOH 800Z RICOH 800Z

そして、中学生の時にバイトと足りない分を親に出してもらって買ったのが「RICOH 800Z」でした


横浜線大爆破非常都市

もう800Zで実際に撮影することがなくなって30年以上になりますが、まだ快調に動作しています。ファインダーが曇って少々見づらくなっている他は問題ありません。今となっては何故このカメラを選択したのかよく覚えていないのですが、グリップが折り畳めることとハイスピード撮影(32コマですが)できることにこだわっていたように思います。シャッターボタンを押すと、「ジャー」と8ミリ独特の走行音が響きます。その音を聞くとあの学生の頃に一瞬戻ったような錯覚をおぼえます。小学校の頃、帰り道にあったカメラ屋さんのショーウインドに飾られた8ミリカメラを毎日眺めては夢を膨らませていたこと。偶然そのカメラ屋さんのご主人と親しくなり、なんと8mmカメラ(W8)を貸してくれることになり、興奮しながらはじめて撮った映像。あ~、何だかうるうるしてきます(笑)RICOH 800Zはまさに私の「原点」ともいうべき存在です。「小型映画」が「VIDEO SALON」になって久しいですが、8ミリ映画からビデオに移り変わり、今やハイビジョン映像を個人が手にできる時代となりました。しかし、そんな時代にあっても8ミリフィルムの持つ「手触り感」は魅力を失ってはいません。映像は単に画質や解像力だけではないと思います。8ミリに出会い、8ミリを経験できたことは素晴らしく貴重な経験だったと今でも思います。



4/20

「The Actor Diaries - EPISODE 4 -」

振り切り方がすごくて何だか笑えます。冒頭の「あなたが作ったの?」「えぇ」「何故?」の会話がたまらない(笑)




「World Builder」

愛する者のためだけに世界を創造する男。しかしその相手は・・・




「A Thousand Words」

写真が結びつける男女の不思議なお話。




6/22

「OFFF 2009 Main Titles from Prologue!」

Kyle Cooperの名がありますが、何かのフェスティバルタイトル用のようです。異星人のようないでたちの人々が地球探査にやってきたような不思議なイメージです。




「Sorry I'm Late」

コマ撮りの手法。大変だけど楽しそう。最後にメイキングがあります。




7/19

「劔岳 点の記」

「劔岳 点の記」を観てきました。事前にほとんど情報を入れずに観たのですが、その作品の前に圧倒されました。乱暴かもしれませんが、一言でこの作品の印象を語るとすると「SIMPLE」。それは「過剰」を削ぎ落とした結果の到達点。主演二人(浅野忠信 香川照之)の演技も、誠実な測量技師と朴訥とした山人を表現しており、やはり「SIMPLE」。浅野忠信は一対一の時は比較的スムーズに喋るが、皆の前で緊張している時は「あの」「その」とたどたどしくし、その正確や人柄までも表現することに成功しています。そして映画全体に溢れる空気感。それは実際の現場に行ってただキャメラを置けば撮れるというものではないと思います。撮る側の意思があってはじめて捉えられるものではないでしょううか。風景の中、測量隊の一行が点のように描かれる。それは三角点の標石のようでもあり、自然と人間のスケールの違いでもある。人間から蟻を見ればその大きさに歴然と違いがあるが、どちらも等しく命であることには変わりはない。そういった意味では自然と人間も同じ事であろう。抑制の効いた演出と「本物」にこだわった撮影がこの映画を真実味のあるものにしている。



7/22

「日食」

日食

皆既ではありませんが、日食を見ることができました。場所は千葉県北西部。朝から激しい雨模様だったのが、日蝕の間だけ雲間からその姿を見せてくれました。正直半分以上「見る事はできないな」とあきらめていたのですが、「雲の流れ」を撮影しに行こうと思い立ち、偶然見ることができました。こんなにはっきりと日食を見たのは人生ではじめてのことです。



8/26

「怪彗星おむすび」


1979年、多摩芸術学園(現・多摩芸術大学)在籍時に制作した作品を予告風に再編集したものです。16mmモノクロ・キャノンスクーピック16M ・ドイミッチェルにて撮影。当時学校では毎年作品を創る事が課題でしたが、これは2年生の時に制作したものです。当初仲間が脚本を提出する予定だったのですが、期限になっても出来ずしかたなく私が一日ででっちあげた脚本を元にしています。仲間内で創る学生映画にはなかなか年配者をキャスティングできないのですが、この作品では国会やホワイトハウスが舞台となるため、8ミリクラブや英語学校などに協力を求めました。積極的にプローデュースする人間が不可欠と考え、私はプロデューサーに徹しました。のちの合評会では、「学校はじまって以来の駄作」と評されましたが、正直私はその評価には満足していました。何故なら当時の学生映画には難解な思想や独りよがりの映像表現に偏ったものが多く、あえてそれを崩したいというのが当初のねらいだったからです。今から30年前の映像ですが、自分の成り立ちを振り返ってみることができる貴重なものになっています。
あらすじ:
惑星探査に向かうロケットが消息を絶つ事件が起こる。同じ頃、日本の花畑天文台でも謎の巨大彗星の存在を察知。軌道計算の結果彗星は地球と衝突することが判明。更に分析の結果、彗星は100%「お米」でできていることが分かった。巨大おむすびが地球に衝突・・・国家転覆を企む過激組織と彗星対策に苦慮する日本政府、アメリカ政府。エゴむき出しの日本政府首脳は殴り合い、やけになったホワイトハウスは「もったいない」と核のスイッチを・・・果たして、おむすびが人類を滅ぼすのか
(※30年前、スクリーンをモノクロビデオカメラで再撮影したものですから画質が悪いです)



9/25

「Cart - The Film」


心優しいカートの物語。台詞のないハートウオーミングなストーリー。親子の忘れ物を届けようと街に出るカート君。カートの健気さに感動。



「Civilization by Marco Brambilla」


ミケランジェロの最後の審判を彷彿とさせる世界観。400以上のショットを合成して創り上げた天国と地獄。



「The Beatles Rockband Intro」


ビートルズの現代版プロモ。作品世界も素晴らしい。ビートルズの曲もちりばめられていて楽しい。



「Timescapes Timelapse: Mountain Light」


以前紹介した微動装置によるインターバル撮影。



「Images of the West Kimberley」



CCTV “INK” (Directors Cut)


墨を基調とした中国らしいCG



Stop Motion ¨COMBO¨


コマ撮りによる斬新な表現



How To Make A Baby


微笑ましく暖かな表現