Kessler Pocket Dolly V2.0

新規導入 Kessler Pocket Dolly V2.0 の紹介です。

Forest Systemを自作していた時に参考にとインターネット上のあらゆるクレーンや移動車を検索していました。その時にこのKessler社(ケスラー社)の存在を知りその後もウォッチし続けていました。やがてVimeoという動画サイトでこのKessler社のクレーンやドリーを頻繁に目にする様になり、この「Kessler Pocket Dolly V2.0」も主にTime lapse撮影を使った作品でその存在を知りました。国内でも簡易移動台を扱うところは出てきていましたが、全て手動でしたのでこのDollyは異色でした。Time lapse撮影での移動には電動であることが大きな意味を持ちます。もちろんですが、手動で移動する事も可能です。2011年夏、Kessler社から「Kessler Pocket Dolly V2.0」「elektraDRIVE BASIC Controller v2.0 」を直接買い付けました(バッテリーは既に所有していた「メルテック(meltec) ポータブル電源 アクティブパワーSG-1000 」を流用)モーターはオプションでスピード別(トルク別)に数種類あります。その中からTime lapse撮影を中心に考え「elektraDRIVE 500 Series Motor Pod (516:1)」を選択しました。

Kessler Pocket Dolly V2.0-elektraDRIVE 500 Series Motor Pod (516:1) from akinori shigeeda 重枝 昭典 on Vimeo.

動画でもお分かりいただけるように非常にコンパクトな作りになっています。コントローラーはBASICですが、上位に「ORACLE Control System」と「REVOLUTION Pan and Tilt Head System 」があり、こちらではほぼ完璧な3軸モーションコントロールが可能です。BASIC Controlleでも1軸の簡易なモーションコントロールは可能です。なお手動での移動は実にスムースで静かですが、モーターの駆動音はかなり大きいので室内等での同録撮影には向きません。







下の動画が簡易的なモーションコントロールを行ったテストです。モノレールを横移動でとらえたものですが、実際には上下の列車間の通過には10分程度の時間差がありました。それをすれ違っているかのように見せるために短いオーバーラップでつないであります。スタート地点の画角の端にガイドとなる棒状のものを写し込み、列車のタイミングに合わせてそれぞれ横移動をおこなった素材をAfterEffects上で位置の微調整をしたものです。まったく同じスピードで移動していますので移動の切れ目がありません。



この「Kessler Pocket Dolly V2.0」を使った作品「Keep Moving Forward -Urban Monorail」も合わせて御覧いただければと思います。





各モード別、移動時間をおおまかですがテストしたものが下記のものになります。EOS 7D+マンフロット701HDVヘッドの負荷をかけた水平移動です。(※CONTINUOUS(TOGGLE)MODEのみ負荷無し(No Load)あり)今回のセットでの全ストローク最長移動時間が9時間25分程度であることが分かります。全移動ストロークを移動させて計測しものではありませんし、負荷によっても誤差が生じると思います。今表はあくまで目安として下さい。