怪奇大作戦ー京都買います
Mysterious Operation-buy kyoto
1969年 TBS、円谷プロダクション 製作 16ミリ カラー
製作 橋本洋二(TBS)/守田康司/野口光一
監修 円谷英二
監督 実相寺昭雄
特技監督 大木 淳
撮影 稲垣涌三
脚本 佐々木 守
音楽 玉木宏樹
1969年にテレビ放送されていた、円谷プロ製作のドラマである。
怪獣ブームも一段落し、新たな分野の開拓に乗り出した時期の作品である。
ウルトラマンの頃から、監督実相寺の名前は記憶していたが、その特徴はワイドレンズの効果的な使用とキャメラ移動にあった。
この頃はテレビのドキュメンタリー等でもワイドレンズの使用が目立った時期でもあった。しかし、実相寺のワイドは移動と相まって、実に印象的であった。撮影の稲垣さんの力も大きいだろう。
人物の寄りもワイドで寄るので、顔等は歪んでしまっているのだが、こういった異常なドラマではそれも効果的であった。
何かの本で後年確認したのだが京都買いますのロケ中のスナップにはキャメラに取り付けられた5.9ミリのレンズが映っていた。その後私も仕事で使用したのでこれは間違いない。
現在私がドキュメンタリー等でワイドで被写体に近付いて撮影するのも、この時の印象を引きずっているのかもしれない。
「三つ子の魂百まで」とはこの事かもしれない。