5インチモニター用ビューファインダー

Viewfinder for 5-inch monitor


※写真の接眼部には別売りのアイカップがついています

ご存知の様に7Dに付属のモニターは本体固定式でその位置やアングルを変える事はできません。目高の撮影でしたらこれでも不便はないのですが、やはりローやハイアングルの時は不自由します。センサーの大きいカメラでの撮影にはピントのコントーロールが不可欠でもあり、動画撮影中のモニター監視は必須と言っていいでしょう。そこで今までは5インチの液晶モニターとフリーアームの併用でバリアングルを実現していました。 しかしここで問題になったのが私自身の年齢からくる「老眼」の問題です。普通にカメラを構えた時のモニター画面の位置ではぼやけてしまって正確なピント位置が掴み辛くなってきてしまいました。とは言え撮影中の老眼鏡のつけ外しは大変煩わしいものです(若い方には無縁の話しですが(笑))。今は簡単な話、いくつかEVF(エレクトリック・ビュー・ファインダー)が出ていますがちょっと高額です。 一般的な市販液晶ビューファーンダーのほとんど全ては3インチ程度のモニターを想定して作られており、5インチに使用してもその画面を全視野に収めることができませんし焦点も合いません。そこで貧乏根性がむくむくと沸き上がり、自作することにしまた。 とは言っても実に単純で簡単です。

用意したのは、 市販のモニタリングPRO-MC MASTERの接眼部、(他の機種に乗り換えた為余っていたもの)



ケンコーサイトで売られている光学レンズ「接合レンズ 29.5Φ」



自作の味方100円ショップのケース、(これが良い感じでサイズが合うから不思議(笑))



後は黒のつやけしスプレーとゴム等の素材少々となります。

まずはモニタリングPROから接眼部を外します。 ゴムが接眼部の溝に噛んでいるだけなので少しチカラを入れれば簡単に引き抜けます。 引き抜いた接眼部の接眼側にリング状のネジがありますのでこれをラジオペンチ等を使って緩めるとレン ズが外れます。 このレンズ交換は前述したとおり3インチ程度の視野しかないレンズでは今回使えないからです。 光学レンズは焦点距離205mmのもので29.5Φ。これを先程外したレンズの位置へはめ込みます。 少しレンズが小さいのですが(元のレンズは30Φ)元のネジで押さえ込めばガタつきもありません。 モニターとの距離を大体実測しておきます。私の眼の場合は液晶画面から接眼レンズまで約140mmでした。 100均のケースの底に50mmの丸い穴を空けます。今回あまりにも適当に穴を空けたので恥ずかしくて お見せできません(笑)接眼部にはそれを固定する為の溝がありますので、それが嵌る大きさにします。 ケースの高さが約110mmでレンズ位置は140mm前後となります。 モニタリングPRO-MC MASTERの接眼部は回転させることによって20mm程度は前後しますので あまり神経質にこだわらなくても大丈夫



モニターのフードを利用して固定しますが少し100均ケースの方が大きいので隙間を埋めるためにゴム素 材でフードの周りを太らせます。



後は仕上げに色を塗ってフードにかぶせれば完成!(しかし雑な塗り方だなぁ~)



ケンコーの光学レンズが結構優秀で5インチモニターの画面が収差もほとんどなくきれいに見えます。





以上の作り方ですから、接眼部はいつでも元のモニタリングPROに復元が可能です。最後に、欲を言えば形をもう少しシュッとした感じにしたかったです(笑)シュッとね。まぁようは実用性ということで(笑)